日 程;10;30〜11;30 鶴瀬公民館にて周辺の地質の説明と測定道具の製作
12;40〜13;10 崖線下の露頭 礫層の観察と湧水の流量や水質測定
13;30〜14;10 氷川神社下の湧泉 地形と湧出状況観察 流量や水質測定
14;20〜15;00 氷川神社付近の民家井戸2ケ所 水位測定と水質測定
15;40〜16;00 鶴瀬公民館にてまとめ
持ち物;弁当、雨具、巻尺、カッター、マジック、筆記用具、画板
参加費;100円(保険代、資料代)
案 内;末永 和幸(応用地質研究会)、倉川 博(飯能高校)、松井 正和(富士見高校)

フィルムケースとひもを使って簡単な水位計を作りました。ひもを垂らしていくと、急に重さを感じなくなります。水の入ったフィルムケースが井戸の水面に着いたことがわかります。ひもの長さを測ることにより水位が測定できます。但し、井戸枠の高さを加える必要があります。電池や豆球あるいはブザーを使って水位計を作ることも出来るそうです。トライしてみてください。、
富士見市周辺の地形は、標高7〜10mの「荒川低地」と標高20〜40mの「武蔵野台地」の2段に区分できます。右の図は武蔵野台地から荒川低地にかけての断面図で、水位計を作成した鶴瀬公民館は台地上にあります。その下は東武東上線に沿った断面図です。台地も単なる平坦地ではなく、河川によって小さな谷が刻まれています。
武蔵野台地には何段かの段丘面があり、低い面から立川面、武蔵野面、下末吉面、多摩面と名付けられています。降り積もった火山灰から、それぞれ2〜3万年前、3〜6万年前、6〜15万年前、25〜40万年前と推定されています。武蔵野礫層の下には、貝化石を含む主に粘土や砂、シルト(粘土と砂の中間粒度の砕屑粒子)からできた地層があります。この地層は東京層と呼ばれるもので15〜25万年前に海底や湖底にたまったもので、水を通しにくい地層です。
地下水は、地下にあるといっても地表を流れる水と同じように、より低いところに向かって流れやすい場所を選んで動き回っています。流れやすさは、地下の地層の状況によって決まってきます。右の図は武蔵野台地の典型的な地質断面と地下水、井戸、湧泉の関係です。地下水は礫や砂の層の中に含まれていますが、粘土のような層を通り抜けることはなかなかできません。このような地下水が通り抜けにくい地層を「難透水層」といいます。崖のどのあたりにどんな地層があるかによって、湧泉の位置が決まってきたり、地下のどの深さにどの地層があるかによって井戸を掘る深さも決まってきます。