関東山地北縁の不思議な地層を観察
小川町の官ノ倉山へのハイキングコースには、古い時代の地層をはじめとしていろいろな地層が観察できます。官ノ倉山をつくる秩父層群に接するマグマ起源の閃緑岩や砂岩は、まわりに同じような地層がなく、どこからやってきたのかわかっていません。閃緑岩や砂岩は地下深くまで続かず、途中でなくなってしまうため、根なし岩体といわれています。中央構造線のとおる群馬県下仁田町でもこのような根なし岩体が知られています。どうしてこのような地層の引っ越しが起こったのでしょう。今回は、ハイキングコース沿いに実際の地層を見ながら官ノ倉山に登ってみました。
今回の見学コースの概要は次の通りです。
日時:7月16曰(日) 10:00
集合:東武東上線「東武竹沢」駅 解散:「小川町」駅 16:00頃
みどころ @官ノ倉山を構成する秩父層群(チャート角礫岩)
A官ノ倉山の山麓に見られる栃谷層(砂岩)
B兜川沿いに露出する金勝山閃緑岩
C兜川沿いに露出する小川町層(砂岩、泥岩)
コース:東武竹沢駅→天王沼→官ノ倉山→からすの穴→上池田→兜川一塚堰→小川町駅
主 催:地学団体研究会埼玉支部、日曜地学の会
案 内:小林忠夫(坂戸市)加藤禎夫(小川高校)
地形図 国土地理院1/25,000「武蔵小川」
持ち物:弁当、水筒、ハンマー、筆記用具、定規、新聞紙
参加費:100円(保険代・資料代・諸経費)





栃谷層や金勝山石英閃緑岩などはどこからどのようにして引っ越して来たのでしょう。このような引っ越しを専門的には「押しかぶせ」と呼んでいるそうです。引っ越してきた地塊を押しかぶせ地塊といいます。押しかぶせ地塊は基盤岩の上にのし上がったかたちになつています。この引っ越しは、中央構造線を挟んで分かれている南帯と北帯の間にあった地塊が移動したとする説や中央構造線を越えて北帯からやってきたという説、逆に南にあった地塊が北に移動してきたとする説など様々な考えがあり、定説はありません。
